春に財布を買うと金運が上がると言われています。「春=張る」で、中身がいっぱい詰まり、ぱんぱんと張った財布を連想させるからだとか。
なんとも縁起がいいですね。
私は財布を作っている身なので、買うよりも自分で作ってみました。
コンセプトは以下の3つ。
- 簡単に作れる
- 軽く、でもポケットを多めに、扱いやすく
- 「張る」財布
今回は型紙も作らずざっくり進めていきます。
一万円札とカードのサイズを基準に、定規で測りながら革を切り出します。
小銭入れのファスナーを選びます。
この革は使ううちに色が濃くなっていきそうなので、ファスナーは濃いめの茶色に。
おっと、作りに夢中になっていたら過程の写真を撮り忘れていました…
出来上がったのがこちら。
簡単に作れて、革らしさを活かすため裏地はなし。
収納を増やすべく、かぶせ部分もお札などがちょうど入るポケットにしました。
取り出しやすいかと思い、カードは縦に3列分。
小銭入れの両面にもカードポケット。ここに何枚かカードを入れることによって…
「張る」財布。
張った財布に見えるかなーと思ったのです。ふっくら。
お金は増えなくても、カードはどんどん増えますからね…
実は出来上がった後、革が柔らかすぎるというか、裏地や芯材を入れていないためブヨブヨ具合が気になったので、
革は濡れると柔らかく・乾くと硬くなる性質を思い出し、やってみました。
丸ごと水の中にドボン!
よく乾かして、手元にあったヴァセリンで保湿。
普通は革に水濡れは厳禁ですし、ヴァセリンより革専用のオイルを使った方が良いのですが、商品ではないのでなんでもありです。
これが意外といい感じに硬くなり、扱いやすくなるという奇跡。ものは試しですね。
今年はこの財布で、縁起の良い一年を送るつもりです。